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腱板断裂について

腱板断裂とは?

症状は五十肩とよく似ていて肩の痛みと腕が挙がりにくいことです。肩だけでなく肘や手にかけて痛いこともあります。上腕骨を肩甲骨につないでいる筋肉の腱(腱板)が長年の使いすぎや、転倒などの外傷によって切れてしまって腕が挙がりにくくなります。放置しておくと症状や断裂が進行することがあるので正確な診断と適切な治療が大切です。

 

どのような診察になりますか?

まずいつから痛くなったのか、日中痛むのか夜間に痛むのか、外傷がないか聞きます。今まで手をよく使う仕事をしていたかどうかは大切なことです。
視診では肩の筋肉が痩せていないか注意深く観察します。肩関節をどの程度動かせるか、途中で引っかかるような痛みがないか調べます。
腱板の筋力低下があると断裂が疑わしくなります。レントゲンでは骨の尖がりがないかみます。
次に超音波検査(X線被爆がなく痛くない検査です)を行いますが腱板断裂があればこの検査でかなりはっきりわかります。
手術が必要になる場合にはMRI検査を行います。

 

治療はどうなりますか?

まず保存的治療(手術をせずに治す)を行います。痛み止めの飲み薬やしっぷ、関節内への注射などが有効です。痛んで不安定になった肩関節を少しでも安定化するために運動は大切です。多少の断裂があっても残りの腱がしっかりしていて関節が安定していればさほど不自由なく日常生活をおくることは可能です。3-6ヶ月程度しっかりと治療すると症状の改善がみられます。
上記の保存的治療で効果が見られない場合は手術が必要になります。

 

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