五十肩について
五十肩とは?
中年(五十歳頃)の方で特に誘因なく肩が強く痛み、腕が上がらなくなるような症状をきたす方のうち、関節内の骨や筋腱にはっきりとした変形や損傷が認められないものを総称して五十肩といいます。肩の炎症が関係していると考えられます。日常生活で痛みのため肩が動かしにくく不自由で、夜中に痛みで目が覚めることがあります。放置してても激しい疼痛は次第に治まりますが、症状が取れるまでに何ヶ月もかかることがあります。適切な治療をすれば早く症状が取れます。
どのような診察になりますか?
問診でいつから痛くなったのか、外傷がないか、重労働をしていないか聞きます。触診では痛みの部位を調べ、肩の各方向への動きを診ます。筋力を調べ腱板損傷がないか診ます。レントゲンでは骨の尖がりや変形がないか診ます。
必要であればその場で超音波検査(X線被爆はなく痛くない検査です)を行い腱板損傷がないか調べます。また滑液包の炎症の程度を診ます。
治療はどうなりますか?
まず痛み止めの内服、外用剤、注射等で痛みの緩和を計ります。また症状に応じて器具を用いた物理療法や理学療法士による疼痛緩和や可動域改善目的のリハビリテーションを行います。